『一つの花』というお話を知っていますか?
小学生の全教科書に載っている有名な戦争時のお話で、冒頭に、ゆみ子という小さい女の子とそのお母さんが、徴兵され出兵するお父さんを見送る場面があり、末尾に、10数年後のゆみ子はお父さんのことを知りません。という下りがあります。
で大体、テスト問題では、なぜゆみ子はお父さんのことを知らないでしょう?という設問があり、お父さんは戦死したから。が解答となります。
当時、小学校4年生の二男、この設問が無解答だったので、「お父さんは戦争に行ったんだよ。」「ゆみ子とは小さい時に別れたんだよ。」「それでゆみ子がお父さんのことを知らないということは?」と丁寧にやさしく解説しながら二男の回答を待つと
・・・・・・・・・・・・・「わかんない!」ズコッ!!
そこへ幼稚園の三男が来て、「戦争で死んじゃったんでしょ」と言う始末。
二男は、このお父さんが戦争で死んだことを、どこを読めばわかるかが、わからないらしい。。。。
ん?でも待てよ。確かに戦死ではなく。もしかしたら戦争から帰還した後に他の女性と駆け落ちしたかもしれないし、まだ戦争が終わったことを知らずに戦地に残っているかもしれないし、シベリアに抑留されているかもしれない。と二男の「わからない」に最大限寄り添ってみたりもするのでした。